職人魂☆
昨日の新聞に
メガバスの記事が掲載されていた。
前から思っているが、
社長のモノ作りに対する姿勢ってのはスゴイ。
今回は改めて思った。
“made in 静岡”
スバラシイ響きやネ☆
販売計画4倍の受注量
削り出しのアルミとジュラルミンの質感。抵抗なく軽やかに回るハンドル。機能を優先しつつ、つくり込まれた造形は眺めているだけで心が躍る。
釣り具製造のメガバス(浜松市東区西ケ崎町)が昨年7月に発売した「モノブロック・ビスポーク」シリーズ。ブラックバスを中心とするルアー釣りの世界では名高い「メガバス」ブランドを冠した初のリールだ。
価格は9万円前後。高級品でも5万~6万円が相場のバス釣り用リールでは破格値。にもかかわらず、3月末までに約280個の販売計画に対し、発売後3カ月で4倍の約1100個を受注した。
ルアーを生かす軽やかさ
こだわったのは、ロッド(さお)と一体でルアーを生きた魚のように動かすための軽さ。肉厚を極限まで削り、高価な新素材を惜しげもなく投入し、金属製リールとして初めて200グラムを切った。釣り具販売のイシグロ(同市中区高林)のスタッフは「メガバスのロッドと組み合わせた指名買いが多い」と話す。
「うちの道具を使って指導もしているのでうそをつけない。そこにユーザーが信頼感を持ってくれる」。釣り師としてカリスマ的人気を持ち、すべての製品をデザインする伊東由樹社長(43)は、人気の背景をこうみる。
同社は1986年、精密機械メーカーに勤めていた伊東社長が一人で創業。手仕上げの美しい外観に、魚の動きを忠実に再現する独自機構を内蔵したルアーやロッドで、世界のバス釣り愛好家の熱狂的な支持を得ている。ただ、リールだけは「大手が特許を押さえていて進出できなかった」(伊東社長)。2008年11月、大手のダイワ精工(現グローブライド)と資本提携し、特許技術の提供を受けられるようになり悲願を果たした。
市場参入を機に、家族向け製品にも注力。90年代のブームでバス釣りに興じた世代が今、子連れで手軽なハゼやカワハギ釣りを楽しむ現状がある。仕掛けの距離や深度をデジタル表示するリールや小型の電動リールなどを既に商品化し、こちらも好評だという。
価格競争力を求め、国内や欧米メーカーの多くが生産拠点をアジアに移す中、伊東社長は「同じことをしていては独自性を発揮できない」と慎重だ。「楽器やオートバイを生んだ遠州の職人技を釣り具づくりにも継承し、世界の顧客に発信していく」と決意を固めている。
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